多くの人が勘違いしていることがあります。
それは「学校の英語テストは、英語ができない人を測るためのものではない」という点です。

まずは国語と比べてみましょう。
国語のテストは、日本語が読めることを前提に作られています。
日本語が理解できない人にテストを受けさせることはありません。
これは誰でも納得できますよね。
では、英語はどうでしょうか?
学校の英語テスト、高校入試・大学入試、そして共通テストの英語。
これらはすべて、「英語がある程度できる人」を対象にしています。
つまり、習った範囲の英語を理解できることが前提で出題されているのです。
ここで、英検との違いが重要になってきます。
英検は、「英語を理解できているか」を測るテストです。 共通テスト英語は、「英語を理解できる前提で、どれだけ読解力を発揮できるか」を測るテストです。
根本的に土俵が違うのです。
だから、まだ英語が十分に理解できない状態で共通テストに挑むと、まさに「全く歯が立たない」状態になります。
保護者の方なら、お子さんがどれだけ勉強しても点数が伸びない理由が、ここにあります。
高校生本人なら、やみくもに共通テストの問題集を解いても、無駄打ちに終わる危険が高いのです。
では、正しいステップは?
1.まず英検で基礎力を固める
単語・文法・リスニングを通して、「英語を理解できる」状態まで持っていく。 たとえば、中学生なら5級〜準2級で高校入試の土台、高校生なら2級程度までを目安にすると、共通テストに挑む土台ができます。
2.その上で共通テスト英語に挑戦する
英語が読める状態だからこそ、「速く・正確に読む力」を養う練習が生きてきます。 ここで初めて、共通テスト対策が意味を持つのです。
順番を間違えると、どれだけ努力しても結果は出ません。
逆に順序通りに学べば、短期間でもぐっと点数は伸びます。
英語は「順番」が命です。
まとめ
まとめると、こうなります。
英語を理解できる土台 → 英検 読解力を試す → 共通テスト
この順番を守るかどうかで、結果は大きく変わります。
保護者の方は、お子さんの学習計画を見直すヒントに。
高校生本人は、無駄な時間を減らして最短で力を伸ばす戦略にしてください。
今のあなたに必要なのは、まず「英語を理解できる状態」を作ることです。
それができて初めて、共通テスト英語に挑む意味が生まれます。
あなたは今、どちらに力を注ぐべき時期ですか?