子供を責める前に知りたい、“理解できない脳”の状態とは

最近、子どもと話していて「あれ?」と思う瞬間が増えました。

こちらが話していると、ちゃんと目を見て「うんうん」と頷いている。表情も真剣。ところが、少ししてから確認すると――  

「え?それってどういう意味?」  

さっきまでの“理解した顔”はどこへやら、ということが本当に多いのです。

これ、きっと多くのお母さんが感じていることではないでしょうか。  

「うちの子、人の話ちゃんと聞いてないのよね…」って。

でも最近、私は思うようになりました。  

これは「聞かない」のではなく、「聞けない」状態なのではないか、と。

今の子どもたちは、とにかく情報に囲まれています。  

動画、通知、ゲーム、音、画面の光――常に何かが注意を引っ張っていく環境の中で生きています。脳が休む暇がないのです。だから、本来なら人の話を理解するために使われるはずの集中力が、日常の時点でかなり消耗されてしまっている。

しかも便利な時代になったはずなのに、なぜか“余裕”は減っている。  

時間はあるのに、心の余白がない。  

だから話を聞くエネルギーまで回らない。

実はこれ、大人も同じですよね。

私自身、最近ふと気づいたのです。  

スマホの文章は読めるのに、本の文字を読むのが少ししんどくなっていることに。

画面の文字は流し読みできる。  

でも紙の文章は、腰を据えて向き合わないと入ってこない。  

その違いに、自分でも驚きました。

だから最近は、意識して紙の文章を読む時間を作るようにしています。最初は少し面倒でも、不思議なことに、数ページ読むうちに頭が静かになってくる。情報に追われる感覚が薄れて、「考える余白」が戻ってくるのです。

子どもたちに「ちゃんと聞きなさい」と言う前に、  

大人が“聞ける状態”を一緒に作ってあげることが大切なのかもしれません。

例えば  

・話す前に名前を呼ぶ  

・短く区切って伝える  

・一度聞いた内容を子どもに言い返させる  

それだけでも、理解の深さは驚くほど変わります。

子どもは能力が低いわけではありません。  

ただ、処理する環境が整っていないだけ。

そう思うと、「なんで聞いてないの!」と叱る気持ちが、少しだけ優しく変わりませんか。

忙しい毎日の中でも、  

“聞ける時間”を親子で取り戻していけたらいいですね。

コメント