「会えるうちに会え」“時間は無限じゃない”と父親になって気づいた現実

コロナ禍が明けてから、ふと思うんです。  

「あれ、日本人ちょっと変わった?」って。

どこかピリついていた空気が抜けて、みんな少しサバサバしたというか、肩の力が抜けた感じがしませんか。あの数年間、目に見えない何かに取り憑かれていたみたいな閉塞感があって、それがスッと外れたような感覚。街を歩いていても、人の表情が柔らかくなった気がするんですよね。

そんなことを考えながら、先週末は息子の柔道の試合を観に、急遽天理まで車を走らせました。父親って単純なもので、子どもの試合ってだけでテンション上がるじゃないですか。しかも柔道着姿を見ると、「お前、いつの間にそんな背中になったんだ」なんて、心の中で勝手に胸が熱くなる。

今回の遠征にはもう一つ理由があって、天理には10年来の知人がいるんです。せっかく近くまで行くなら顔を出そうと連絡したら、快く時間を作ってくれて。会話したのはたった1時間。でも、久しぶりに顔を見た瞬間、言葉より先に感情が込み上げて、お互いちょっとウルっときてしまいました。

不思議ですよね。大人になると、会う時間の長さじゃなくて、会えた事実そのものが心に響く。帰りの車の中で、「ああ、来て良かったな」って何度も思いました。

最近は、知り合いの訃報を耳にすることも増えました。昨日も同級生の突然の知らせが届いて、しばらく言葉が出ませんでした。昨日まで普通に生きていた人が、もう会えない存在になる。この現実って、何歳になっても慣れるものじゃないですね。

だからこそ、強く思うんです。  

会いたい人には、会えるうちに会っておこう。  

行きたい場所には、行けるうちに行こう。  

伝えたい言葉は、今伝えよう。

父親って、つい「忙しいからまた今度な」って言いがちじゃないですか。でも“また今度”って、保証されてないんですよね。

一期一会。  

この言葉、若い頃より今の方がずっと重く感じます。

仕事も、家族も、友人も、今日という一日も。  

全部が一回きりの本番。

だから今日も、悔いのない一日を生きましょう。  

同じ父親として、心からそう思います。

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